fujiponさんの喩え話への反応に対する違和感

2008-04-07

においてfujiponさんが述べた喩え話に対するotsuneさんの

「公道の厳しさを教えてやるぜ!」って威張る = はてブでネカティヴコメントを付ける とたとえるのはid:fujiponさんが「意図的に問題をすり替えているのか、周りが見えなくなっている」と思います。

2008-04-07

という意見と、その根拠およびその後のコメントの流れについてちょっと違和感をもったので、そのあたりについて書いてみたいと思います。

まず、根拠の部分ですが、

>初心者マークつけてる車を追いかけまわして
突然はてブ議論と無関係な「違法な危険行為」の話が出て来て混乱したんですが、これって「はてブを舞台にした名誉毀損や脅迫行為」のことを指していますか?
もしそうだとすると、運営会社としてのはてなが規約で対処したり、法で対処する問題だから、はてブマナー議論とは無関係だと思います。
(まさか「意図的に問題をすり替えているのか、周りが見えなくなっているのか」と他人を批判しているid:fujiponさんが、自分も同じすり替えをやってブーメランしちゃってるのは意図的ではないですよね?)

2008-04-07

において、「初心者マークつけてる車を追いかけまわ」す行為は「違法な危険行為」なのか?というあたりが注目点です。この部分についてはまた後で述べます。

で、その点と最後の括弧つきの文を除けば、残りの部分は私には筋が通る形で解釈は可能でした。ただ、最後の括弧つきの文は議論の流れとしてはちょっと返事を急かしすぎな感じを受けました。というのも、その前の文には「もしも無関係でないと主張をされるのでしたら、その根拠をお願いします。根拠を示さず反論もしないことによって、無関係であることを暫定的に認めたという形をとっていただいてもかまいません。」という意味が追加で含まれていると思うのですが、間髪を容れずに次の括弧つきの文で「自分も同じすり替えをやってブーメランしちゃってる」とfujiponさんからの反論がなかったものとして結論が述べられているわけで、同じコメント内の連続する文と文の隙間でいったい誰が反論を述べることができるのでしょう。結論を述べることに余程の急ぐ理由があるのならば話は別かもしれませんけど、もしそうでないのなら、反論するための猶予をもう少し(例えば、fujiponさんが次のコメントを書き込むまでの間とか)くらいは与えてもいいような気がしました。

otsuneさんからの次のコメントでは、根拠がより詳しく述べられていて、

  • id:fujiponさんのたとえ話にでてくる「初心者マークつけてる車を追いかけまわし」というのは、車社会でも法治社会でも「危険行為・脅迫行為」です。
  • このエントリーの議題は、はてブネガティヴブックマーク問題です
  • ネガティヴブックマークと「はてブを使用した危険行為・脅迫行為」は明確に区別出来ます。後者は規約や法で対処する範囲の問題です
2008-04-07

だそうです。つまり、「初心者マークつけてる車を追いかけまわし」は「規約や法で対処する範囲の問題」ということが前提となっていそうですけど、これって本当にそうなのでしょうか。この点について、proofreadingさんからも

初心者マーク付けた車が追い越し車線を40kmで走ってたら確実に煽られますよね。経験ありますけど。煽る行為自体は法律では取り締まれないと思うのですが、ここでfujiponさんが「公道の厳しさを教えてやるぜ!」行為として指摘されているのは、そういう「違法ではないけれど慣習的に容認されているある種の暴力」みたいなのをおっしゃってるのではないかと思いました。

2008-04-07

というコメントが出されていますが、それに対するotsuneさんのコメントにおける

>煽る行為自体は法律では取り締まれないと思うのですが
道交法違反ですし実際に取り締まられた人もいますよ。

2008-04-07

はいいとして、肝心の「違法ではないけれど慣習的に容認されているある種の暴力」がこの世に存在するのかしないのかについては述べられていないという意味で的を射ていないわけで。しかし、その後のotsuneさんからコメントを見る限り、

それが等価であると思っているid:fujiponさんの車社会への知識の薄さや、「初心者を煽るという重大な危険行為」を「ブログの主張とソーシャルブックマークのコメント主張におけるマナーの問題」と対等なことと軽く考えている無頓着さを指摘してるだけです。
車の危険行為を甘く見過ぎです。もしくはソーシャルブックマークの単なる主張と本当の脅迫行為・危険行為を混同しています。

2008-04-07

と、依然として「初心者マークつけてる車を追いかけまわし」は「規約や法で対処する範囲の問題」という前提が生きているような様子。でも、もしもその前提が真ではなかったとしたら、どうなんでしょう。

例えば、「初心者マークつけてる車を追いかけまわし」行為の中に、「規約や法で対処する範囲の問題」から除外されるような行為が含まれていたとしましょう。そして、fujiponさんが意図する「初心者マークつけてる車を追いかけまわし」行為がまさに「規約や法で対処する範囲の問題」から除外されるような行為に限定されていたとします。「公道の厳しさを教えてやるぜ!って威張る = はてブでネカティヴコメントを付ける とたとえる」ことは、はたして「車社会への知識の薄さ」を意味するのでしょうか。言い換えると、「規約や法で対処する範囲の問題」から除外される「初心者マークつけてる車を追いかけまわし」行為の話をすることは、「規約や法で対処する範囲の問題」の範疇に入る「初心者マークつけてる車を追いかけまわし」行為の存在を知らないということを意味するのでしょうか。何だかとても不思議な話に思えます。少なくともfujiponさんが「規約や法で対処する範囲の問題」から除外されるような行為に限定することを意図していなかったことを証明しない限り、「車社会への知識の薄さ」を示すのは難しいのではないでしょうか。

もう一つの可能性は、喩える際に「初心者マークつけてる車を追いかけまわし」行為を「規約や法で対処する範囲の問題」から除外される行為に限定すると断っていないのだから、当然「規約や法で対処する範囲の問題」の範疇に入る行為も含まれるという発想。でも、範疇に入る行為も含まれるのかどうかについて本人に直接聞くことはいくらでもできるし、聞いてみた結果として含まれないという返答が帰ってきたなら、それを前提に加えて喩えを解釈することもできるわけです。それをすることなしに、もしも「限定すると断っていない」を根拠にして、「範疇に入る行為も含まれる」の前提なしには成立しないような論を展開したのだとしたら、それはいわゆる「揚げ足取り」行為ということになるでしょう。

もしかしたらotsuneさんは

こういう話題は必死に真剣にあたるべきだと心がけてコメントし

2008-04-07

ていたのかもしれませんけど、現状では、まだ説明が足りていない部分が残っているのではないかという気がします。