ブコメと街で芸人を見かけてちょっかいを出す勘違い小学生

芸人さんなんかの体験談で、仕事がオフのときに街に出ていたら、どこからか湧いて出た小学生とか中学生みたいなのにネタやれとか持ちギャグやれみたいなことを言われてムカッときたみたいな話を耳にすることがあります。芸人さんにとって、そいつらはとても失礼な存在なわけです。なぜでしょう。

芸人さんにとってそいつらは「お前だれよ?」という存在でしかありません。もちろんそれを相手に尋ねたところで「俺はファンだ!」と堂々と胸を張られてしまう可能性もあるわけですけど、そんなことはどうでもいいことであって、それとは別の部分で「お前だれよ?」なわけです。つまり、

「なんでお前が俺のファンだと、オフの俺が見ず知らずのお前にネタを見せろと言われなければいけないのか、お前は俺に文脈的なつながりを説明できるのかよ?」

ということです。しかし、その小学生は「自分がなしたちょっかい行為とその相手との文脈的なつながりの説明を相手から要求されて拒んだとしても、相手に対して失礼にはならない」と勘違いしているのでしょう。だからこそ説明もしなければ、謝ることもなしに、ちょっかい出し逃げみたいなことが平気でできるわけです。

ブコメでも、似たようなケースが多々見受けられるのではないでしょうか。たとえば「うんこ踏めばいいのに」というコメントが付いたとして、コメントを付けられた側からなんで「うんこ踏めばいいのに」というコメントなのかと問われたら、元記事における論理の破たん箇所を具体的に挙げるなり、元記事の内容と無関係に自分の職場関係でむしゃくしゃしていたための八つ当たり行為だったことを明かすなり、「うんこ踏めばいいのに」と元記事との間の文脈的なつながりについて何らかの開示するのが筋であって、それをしなければ失礼になるでしょう。

ネガティブコメントの問題は、上に述べた勘違い小学生みたいな失礼な行為をして平気でいられる人がブコメを利用する人の中にいることに原因の一端があるのではないかという気がします。