「ちょっかい出し逃げ」は失礼

「街の悪ガキを叱るカミナリ親父」は失礼 - くっぱのブログの続きというか、ブックマークコメントに対するレスです。

「悪い事してるガキを叱るカミナリ親父は失礼だが、街の声かけパトロールなら失礼じゃない」という程度問題なんじゃない?

はてなブックマーク - otsuneのブックマーク / 2009年1月12日

たぶん商店街が有志を募ってやっているようなある意味「公設」なパトロールなら、商店街に来ている赤の他人に声かけをしたとしても失礼にはならないかもしれません。しかし、個人が「私設」でパトロールをするのはいかがなものでしょう。商店街からのお墨付きもないどこの馬の骨とも判らない人からパトロールと称して声をかけられた側としては、「お前だれよ?」ということになりはしないでしょうか。

つまり、程度問題でも何でもなくて、早い話、声をかける側が一件に深く巻き込まれることを覚悟し、最後まで相手に付き合う気概をもっているかどうか、そして声をかけられる側にそのことを確信させることができるかどうかという点が問題なのではないでしょうか。

以前、NHK教育か何かの子供番組で聞いた昔話で、詳細どころかあらすじすらよく覚えていないのですけど、むかし毎日一つずつ同じ工芸品を作る貧乏職人がいて、たまたま通りかかった金持ちが「いい仕事をしているのに貧乏で大変そうだから、今作っている品を2倍の値段で買わせてくれ」と言ったのだそうです。しかし、その職人はせっかくのその申し出を頑なに断ったそうです。金持ちは少々不満そうに帰っていったそうですが、なぜその職人が金持からの申し出を断ったのかといえば、たとえその日はいつもの2倍のお金が手に入ったとしても、普段卸している問屋にその日の品を納めることができなくなるため、信用を失って次の日以降も品を引き取ってもらえなくなるという事情があったからです。

この話で、金持ちの申し出が失礼なのかどうかは判りません。もしかしたら、うっかり職人が申し出に従って翌日以降の仕事を失った場合に、自身の財力をもって食い扶持を一生保障してやるくらいのつもりをもって申し出ていたかもしれないからです。しかし、ただ気まぐれに少々のお金を恵んでやろうと申し出ただけで、その申し出によって生じる結末に最後まで付き合ってやろうという覚悟なんて毛頭なかったのだとしたら、失礼がなかったとはいえないのではないでしょうか。

言ってみれば、「相手を選んでちょっかいを出すなら、最後まで付き合う」のが筋であって、「ちょっかい出し逃げ」みたいなのは失礼にあたるのではないかと。

「街の悪ガキ」が「よその町の悪ガキ」に変換されているのはなぜ?

はてなブックマーク - ekkenのブックマーク / 2009年1月12日

つまりekkenさんとしては、otsuneさんが意図する「街の悪ガキ」はすべて「カミナリ親父」の傘下で面倒を見てもらっている人物に限定されていると主張されているのでしょうか。

blogで呟いてる類は自覚してようがしてまいが「他人に語りかけてる」行為その物だし、それに返されて文句言うのは頭がおかしい人の発想だよね。

http://b.hatena.ne.jp/pbh/20090112#bookmark-11632735

前半はそうかもしれないけれど、後半は「返し逃げ」行為をするような失礼な人もいるわけで、そのあたりも文句の一つも言いたくなる一因になっているのではないでしょうか。