ネットで他人からの語りかけ行為を失礼にする方法

ブログ等を書くと全然知らない人からコメントされたりSBMなんかがついたりするが、本来これは非常に失礼な行為。

ネットで赤の他人になれなれしくするのはもうやめよう

との主張に対して、

この増田さんは罵倒表現こそしていないものの、はてな匿名ダイアリーという場において多くの見知らぬ他人に語りかけているではないか。

他人に対して「やってはいけない行為」を主張しながらも、自分はその例外に位置づける増田さんがあまりに滑稽だ。

ネットで知らない他人に語りかけるのが失礼だと思うなら、おまえはネットで何も語るな:ekken

という反応を目にしたのですが、おやっ?と感じました。

というのも、その増田さんは「多くの見知らぬ他人」一人ひとりを具体的に他の見知らぬ人の中から選抜して、その人たちにのみ限定して語りかけているわけではないからです。あるいは、当該記事が誰か具体的な人物の行為を話題にしているのならば、その人物に向けて語りかけているという見かたもできるかもしれません。しかし、そのような形にもなっていないようです。一方、当該記事で失礼な行為であると主張されている、ブログ記事などに対するコメントや公開ブックマークなどは、特定のブログ記事やそれを記した人物を具体的な対象として選んでなす行為です。いわば、「公共における迷惑行為」と「特定個人への嫌がらせ行為」くらいの差があるわけです。

もしそうだとしたら、上の反応は的外れなものでしかないのではないでしょうか。

それはそうと、私自身もこの増田さんの意見はちょっと微妙だと感じる部分があります。ネットでは自分の意見(自分自身の中で導いた暫定的な結論)を表明をしたい人も多いわけで、そのような人たちの意見に意見を返したとしても、それは失礼な行為にはならないと思うからです。

で思うのですけど、コメントやブクマって、「表明された意見」に対する反応か、「公共における迷惑行為」の指摘のどちらかのケースが多いと思うのです。しかし、「公共における迷惑行為」の指摘を個人が個人に対してするというのは、よほどなれなれしい間柄でない限り、失礼な行為となる可能性があるような気がします。本来ならば、その公共の場を取り仕切る当局が「迷惑行為」に該当するか否かを判断するのが筋であって、個人が個人に対して突撃するのは問題がないとはいえないのではないでしょうか。

だとしたら、他人が自分についての公開コメントを述べることが失礼な行為になるようにしたい人は、とにかく自らの意見を(たとえ感想みたいな形であっても)表明しなければいいのかもしれません。それをするのは難しいと思いますけど。