ウェブそもそも論(の謎×13)

「無限ループ」はブックマークコメントにてそれに陥る可能性を何回かに渡って繰り返し指摘してくださった方がいらっしゃったので、そうならないように細心の注意を払えているのかについての自分自身への確認みたいなものだったわけですが、

「どのような人であってもウェブを『このサイトからはリンクをされたくない』という立場で使用してはならない」なんてことはありません。

2007-10-18

ならば、そのような立場でウェブを使っても不当とは言えないのではないでしょうか。だとしたら、

仮に、「情報を互いに公開するけどリンクは許可制」という場所(そういう目的で作られている場所)なんだけどシステムに不備があり許可のないリンクが出来てしまう場所があったとする。そのような場所は「自由なリンクを制限する機能を備えていない」けど、でも許可を得ないリンクは不当です。

2007-10-17

の喩えを導入した意図が謎めいてしまうような気がします。

「そのような立場で使用することは禁止されていないから自分の責任ではない」と主張する人は、責任感が欠如しています。

2007-10-18

リンクをされてそれまで自分のサイトの存在を知らなかった人がその存在を知ってしまったということを発端にリンクされた側にとって嫌なことが生じた場合に、リンクをされた側はその事実を是非もなく受け入れざるを得ないわけで、それを無責任に放棄する選択肢はリンクされた側には残されていないような気がします。殺された人は殺されたという事実を無責任に放棄できないのと同じ意味で、自己が負うべき責任は自動的に負っていることになっていると言えないでしょうか。

リンクした人の主張が不当なものであったなら、反論すればいいのです。

2007-10-18

なので、リンクされた側からの「リンクするな」は、リンクした側の「あなたは私があなたのサイトにリンクをすることを納得しています」という無言の主張に対して「あなたは私のサイトにリンクをすることに対して、私が納得できるだけの説明をまだしていません。あなたがもしも無責任な態度をとることを自分自身に納得させていないのならば、リンクをするのを止めるか、あるいは私が納得できるような説明をするかのどちらかをしてください。」という反論なわけですけど。

「相手に納得してもらえる説明をする立場にあるのはリンクをした側」という主張が正しいなら、「相手が納得しなければリンクしてはならない」ということになり、すなわち「リンクは許可制」と同じになってしまいます。

2007-10-18

それは早合点ではないでしょうか。リンクをする側は相手を納得させることなくリンクをするという無責任な態度をとる自由も制限されていないような気がします。

ブックマークコメントへのレス

リンクする理由は「言及行為を行うため」で十分じゃないだろうか。逆にリンクされることを拒否する理由を、リンクする側が納得できる文言で説明をしてもらいたい。「イヤだから」以外の。

はてなブックマーク - ekkenのブックマーク / 2007年10月19日

物を奪われた人が奪った人に「納得できない、返せ」と言ったら、「欲しいから奪ったんだよ。(逆に奪われることを拒否する理由を説明してもらいたい、嫌だから以外の)」と言われたとして、奪われた人は納得できるものなのでしょうか。もちろん、相手を納得させることなく物を奪う自由も物理的には制限されていないでしょうけれど。

「物を奪われた人が奪った人に」同意もせずに他人の所有物を奪えば犯罪。嫌がらせとかそういう以前。リンクは犯罪なの?例えがいつもほんの1面しかあってない極例過ぎ。例えなしで議論できないの?

はてなブックマーク - fjskのブックマーク / 2007年10月20日

ならば、奪うことが犯罪ではない国家においてその行為をするのは無条件にOKということなのでしょうか。極端な例を出すのは、「OKとなる境目がどこにあるのかをローカルではない形では誰も言い得ていないのではないか」、つまり「リンク行為はOK、強奪はダメとするのはあくまでもローカルな価値観に基づく境目であって、リンク行為がOKであることを一般性をもって言い得ているわけではないのではないか」ということを主張しているわけです。

匿名希望さんからの質問に答えられないくっぱさん。 不利な質問には質問で返すくっぱさん。 質問をはぐらかし、「興味がない」と言って逃げるくっぱさん。

はてなブックマーク - takoponsのブックマーク / 2007年10月22日

その人はどうやら本エントリーの反論とは別の目的でコメントを書いてくださっていたらしく、うかつにその質問に答えていたら議論が別の方向に発散して無駄に泥沼化する可能性があったわけですが、罠にはまることなくうまく対処できたと思っています。その質問が私にとって「不利な質問」であったというのは、もしかしてtakoponsさん個人の単なる憶測ですか。