「「「「ウェブそもそも論の謎」の謎」の謎」の謎」の謎

ウェブそもそも論の謎に関して、またまたお返事

をいただいたのですが、これまた謎深くも興味深いものであったので、こちらからもお返事をさせていただきます。

まず、ウェブにおいて「相手にリンクをしないように言うこと」を日常生活において「相手にマシュマロを食べさせること」に喩えて、「俺はお前にリンクをしないように言ったんだから、お前リンクしないでくれよ」というのがただのわがままであるという主張

普通に店で売ってるマシュマロは「人間が食べたときに死んでしまうようなことがないように」注意して作られています。食べても安全なように気を配って作られたものに他人を毒殺する機能がないのは当たり前です。なので、そのマシュマロを食べた人に「俺はお前を毒殺したくてマシュマロを食べさせたんだから、お前死んでくれよ。」というのはただのわがままです。

2007-10-14

についてですが、たとえ「お前死んでくれよ。」と言われたとしても、死ぬ死なないを自身の裁量で決める自由に関して相手から何ら制限をされたわけではないのだから、事実上の被害はありません(マシュマロはそのような食品として製造されているわけです)。だとしたら、このことをもって相手のわがまま行為(つまり、相手から自分に対してなされた迷惑行為の一種)であるとするのは被害妄想も甚だしいのではないでしょうか。

次に、

食べても安全なように注意して作られている普通のマシュマロを毒殺目的で使ってもその目的は達成されないのと同じく、自由にリンクできるように注意して作られているWWWを「リンクされたくない」という目的で使ってもその目的は達成できません。

2007-10-14

についてですけど、もしもサイトを開設してから閉鎖するまでの間に「リンクをされたくない」相手からリンクをされることがなければ、「リンクをされたくない相手からリンクをされることなくウェブにサイトを公開する」という目的は達成し得たと言えないでしょうか。ウェブは、「リンクをされたくない」人がサイトを開設したとしても、その目的が達成される可能性が確実に排除されるようには設計されていないような気がします。

もしそうだとしたら、

「自由にリンクできること」という目的を達成するためのシステムを使っておきながら「自由にリンクされるのは嫌だ」と思うのは異様です。

2007-10-13

の「という目的を達成するためのシステムを使って」は正確には「という目的を達成するために当初設計されたものの、それ以外の目的で利用することも制限されていないシステムを使って」であって、「おきながら」以降の結論を導くにはどのように論理を展開すればいいのかとういう謎は依然として残されているような気がします。