「「ウェブそもそも論の謎」の謎 」の謎

昨日書いたエントリーにお返事

をいただいたので、こちらからも更にお返事。

えー、WWWは「ハイパーテキストによる情報の結合、情報資源の共有」を目的として作られました。

2007-10-13

それはおおいに構わないのですが、歴史は歴史であって、もはやその当初の目的はウェブの利用者全体における利用目的であるとは言い得ていないのではないでしょうか。例えば、

(2)「『情報を全世界で自由に使えて自由にリンクできたらいいね』という発想を実現するための場所」を使い、

2007-10-13

との前提をおいて議論がなされているようですが、その発想を実現するという目的を尊重することなくウェブを利用することも制限されていないのだから、「その発想を実現するために当初は設計されたものの、そのことを尊重することなく利用することも制限されていない場所」ではなく「その発想を実現するための場所」という前提をおく理由は明白ではないような気がします。そして、その前提のもとになされた議論もローカルな立場からなされた一方的なものにしかなっていように思えます。

「自由にリンクできること」という目的を達成するためのシステムを使っておきながら「自由にリンクされるのは嫌だ」と思うのは異様です。

2007-10-13

正確には「という目的を達成するためのシステムを使って」ではなく「という目的を達成するために当初設計されたものの、それ以外の目的で利用することも制限されていないシステムを使って」ではないでしょうか。だとしたら、「おきながら」以降の結論を導くにはどのように論理を展開すればいいのでしょう。