無断リンク・無断リンク禁止論(現時点での暫定版)

(この暫定版は新しい版に改定されました。最新版は当ブログサイドバーの「リンク集」から参照ください。)

  • 無断リンクをされても相手に文句を言える筋合いにはない。(ウェブにおいて相手は無断リンク行為をする自由を制限されていないし、自分がウェブを利用しない自由も制限されていないから。つまり、自己責任。)
  • 無断リンク禁止宣言のなされたサイトへの無断リンク行為は、「その行為をすると本人が望まない不可逆な状態に相手を陥れることになる可能性を認識しているにもかかわらず、相手ではなく自分自身の判断で、相手に問答無用にその行為をなした」という事実を生じさせるという意味で、相手を問答無用に殺す殺人行為と共通性をもつ。(「不可逆な状態」とは、無断リンクによってそれまでそのサイトの存在を知らなかった人が、そのサイトの存在を知ってしまうと、知らなかった状態に戻すことはできないということ。「相手ではなく自分自身の判断で」とは、リンクをすることを事前に通告して削除や書き換えなどの措置をとる猶予を相手に与える自由が制限されていないにもかかわらず、自分の判断でそれをしていないということ。)
  • リンクをする前に相手に通告し、リンク先のコンテンツを削除したり、書き換えることによってリンクされるのを回避する措置をとる猶予を与えれば、リンクをしたとしても、殺人行為と同様に生じることになる上の事実は生じない。(回避措置をとらなければ確実にリンクされることを知ったうえで、相手が自分の判断で回避措置をとることなくリンクされることを受け入れたという形になっているから。)
  • 例えば検索サイトのように、もしもそのサイトの存在を知ったら確実にリンクをすることをあらかじめ明らかにしている場合も、リンクをしたとしても、殺人行為と同様に生じることになる上の事実は生じない。(存在を知られたら確実にリンクされることを知り得たうえで、相手が自分の判断でその存在を知られることを回避することなくリンクされることを受け入れたという形になっているから。)
  • 無断リンク禁止宣言を不特定多数の人たちに公開したくないというスタンスの表明であると解釈し、不特定多数の人たちが閲覧する可能性のあるウェブに公開している矛盾を指摘するのは論理の飛躍。(無断でリンクをされたくないだけで、閲覧されたくないわけではない可能性も否定できない。殺人行為との対応でいえば、自然死するのは受け入れるけれど他人に「こいつを殺しても構わない」と判断され問答無用に殺されるのはまっぴらごめんという宣言である可能性がある。)
  • 無断リンク禁止宣言をすることなく無断リンク行為を認めるのが慣習であることを前提に相手を迷惑な人であると主張したとしても、自身のローカルな価値観に基づく言いっ放し発言にしかなっていない。(その慣習がウェブ全体における秩序として存在していることを言い得ていない。)
  • 無断リンク行為をしないのがマナーであることを前提に相手を心ない人であると主張したとしても、自身のローカルな価値観に基づく言いっ放し発言にしかなっていない。(そのマナーがウェブ全体における秩序として存在していることを言い得ていない。)

ブックマークコメントに対するレス

何か違うような。よくわからないが。

http://b.hatena.ne.jp/elastic965k/20071009#bookmark-6118370

もしも何が違うのかわかったら、いつでも反論をどうぞ。

トンデモSF

はてなブックマーク - ekkenのブックマーク / 2007年10月9日

どのような意味でトンデモSFなのかを説明しない限り、自身の価値観の殻に引き篭もったまま外に向けて決め付け発言をしているに過ぎないような気がします。

私は、どうやってそのリソースを発見するに至ったのか。

はてなブックマーク - kana-kana_ceoのブックマーク / 2007年10月9日

このコメントと当エントリーとの関連性がよく解りません。

「その行為をすると相手が不可逆な状態に陥ることになる可能性を認識しているにもかかわらず、相手ではなく自分自身の判断で、相手に問答無用にその行為をなした」へー

はてなブックマーク - ghostbassのブックマーク / 2007年10月9日

とくに反論がないのならば、むりに反応していただかなくてもかまいません。

何がおかしいかって考えてたんだけど、同じ行為が事前の通告の有無で全く違う意味合いを持つって所か。わかってきたんだけど、無断リンク禁止で不可逆な事態が生じる所は連絡してもリンク不可なんじゃないか。

はてなブックマーク - NOV1975のブックマーク / 2007年10月10日

相手がリンク先のサイトを削除しない限り、そのサイトにリンクをする自由は制限されないという意味で、リンク可であるような気がします。

( ゚∀゚)!「連絡したら「許可」なくても「無断」じゃないらしい」凄ぇ!何かが目から落ちたよ。連絡方法もとわないんだったら「連絡は『無断リンク』に変えさせていただきます」とかでも良いじゃーん!

http://b.hatena.ne.jp/pbh/20071010#bookmark-6118370

その方法で相手に十分に猶予を与えたことになると自分自身で納得できるならば、それをする自由は制限されていないように思います。

という意味で〜殺人行為と共通性をもつ>限定された状況での共通性などなんの意味もない。誰に何を見せたい?間違いなく「殺人行為と共通性をもつ」だけが一人歩きする、害悪な思考実験。それに気がつかない事が害悪

はてなブックマーク - fjskのブックマーク / 2007年10月10日

共通性は存在するけれど、それを軽視する自由は制限されていないので、軽視するかどうかは各自の自由裁量で決めればいいだけのこと。